先週の記事でPHS事業者のウィルコムが有利子負債の返済延長を求める、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)に踏み切る報道が各社発表された。
もっとも、利用者には今すぐ事業破綻するといった心配は無いため、今すぐ対応しなくてはと言う話ではありません。
しかしながら、データ定額通信の代名詞だったウィルコムが経営破綻の様相を迎えるとなれば、他の企業も決して他人事ではないと思うのです。
現実問題、多数の企業が事業断念したケースもあり、通信会社も相当数淘汰された事も記憶に新しい事と思います。
例)近未来通信 → 投資詐欺で逮捕
例)平成電電 → 過剰投資で破綻 → ソフトバンクに吸収される
例)アステル → 撤退
例)NTTパーソナル → ドコモに吸収 → 撤退
などと通信事業者におく環境は年々厳しくなっているのが現実ではないでしょうか
他人事に思いたくなる場面も多く存在するのですが、やはりウィルコムが「独占」と思った事が転落の一途をたどったように感じます
月額980円のソフトバンクホワイトプランに対抗出来るPHSプランは残念ながら無く、データ通信も端末つきで月額5000円、通信速度はADSL並のイーモバイルがそろえば、PHS専業のウィルコムが縮小する事は自然の流れとなるように感じます。
やはり、ウィルコムになった時点で、KDDIなどと回線賃借契約を取れば、イーモバイルのような事業展開ができたのではないかと考えます
もっともおそれている事は、総務省が発表した「次世代通信システム」の認可事業者に選ばれている事です。
このままいけば、KDDIグループのみしか残らず、ウィルコムグループが撤退すれば、NTTかソフトバンクへその権利が移るのではないかと懸念します。
財務健全に向けた動きに期待するばかりです
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2009/09/24/index_01.html