私は、仕事柄電話の番号取得に携わることが多く、その際に良く申し上げる事が
「電話番号、どれを選んでもお金は同じ」だって
これは、「良い番号だから高く」て「悪い?番号は安い」というような差別化を図る事は、NTTをはじめとした電話会社での判断ではなく、個々人の「思い入れ」によるため、一言に「どれが良くて」「どれが悪い」という基準はありません。
一般的に、ビジネスで行っている方は「4と9」を好まない傾向がありますが、これは慣習的な事であり、一言に言えません。
今回はある会社が取得した問題点を取り上げてみます
ある地域での電話番号帯は、大多数が「01帯・02帯・03帯」の3つのパターンがあり、番号発行状況から見て、01帯がかなりを占めます、しかし、少数であるものの02帯や03帯も所々あるため、雑誌などで紹介する場合は電話番号のチェックに余念がありません。
しかし、現実は、紛らわしい局番帯であれば「誤植」の可能性が高く、これはゆゆしき問題です。
私自身は「電話番号帯」の見分け方を知っているため、すぐに誤植等に気づきますが、それ以外の場合は、当事者でなければ、気づかない事が多いのも周知の事実でしょうか。
その事例として
「事務所代表番号が 03-0111」
「同ファクス番号が 03-0112」
と言うのは、オーソドックスな番号帯です
しかし、問題はここだったのです。
新しく店舗を開いた電話番号がなんと・・・
「02-0113」だったのです。
これは、正直申し上げて「最悪のパターンです」
なぜならば、上記事務所の代表番号の局番が「03」ですから、店舗も「03」から始まると思うわけですが、この場合では「02」からはじまり、最後の番号が上記の事務所の番号に続いているのですからこれは、誤植のトラブルに巻き込まれる可能性が非常に高いと言えます。
さらに、局番を03にそろえて取得すると、オプション料は「月額105円+ユニバーサルサービス料」で済むはずにもかかわらず、結果は「数千円」別途支払う事になるのですから、何とも残念だと言わざる得ないのです。
もちろん、私が提案する場合での話ですので、それぞれの事情があると思いますし、考えられるとしたら、「続き番号」で取得したい、意図が見えます。
ただ、03の番号帯は、いわゆる「ISDN専用番号」で、02は「アナログ一般番号」の違いであるため、1番号しか使わないのに、ISDN専用番号を取得するのは馬鹿馬鹿しいと言う場面がそこには見えてしまいます。
その対案として、アナログ番号帯で続き番号を取得したと言う事を考えられます。
ちなみに、どうしてもアナログ番号帯で取得するならば「02-0111」で取得します。
なぜならば、03が事務所代表だが、02は、店舗の番号という事で下4桁が同じ方が「逆に間違えません」
仮に間違えても「被害は最小限に食い止められる上、お客様に対し、店舗は02の方です」と案内ができるからです。
ここに言える、一番の問題は「NTTの担当者がきちんと取得の際、コンサルティングを行っていなかった」事が悔やまれます。
私自身は、電話番号は一度取得したら、変更する事が難しい事を常々申し上げており、特に「同一設置場所で局番違いを置く事」を特別な事情をのぞき、推奨しておりません。
その理由は、「将来的に電話の統廃合を行う場合に支障となる」事が第一です。
もう一つは「電話帳や雑誌などで掲載する際の誤植が起きやすくなる」事を理由に挙げています。
近年、ひかり電話に代表されるIP電話回線であれば、上記のような症状が発生する事案は、解消されており、一喜一憂する事ではありませんが、やはり「電話番号の局番をそろえる」事は、可能な限り行うべきと思うのです。
では、このような事を言うから、大楠の場合はどうなのか?と言う疑問がわくと思います。
私の場合は、以前の場所から現在地に移転する際、電話番号の局番帯がある事を事前に調べておりました。
それにあわせて、本来であれば、地域番号帯である「871-xxxx」を振る予定でしたが、私自身は、過去の局番帯に着目したことで「833-xxxx」で取得する事を希望しました。
以前が833-2929だった事で、同じような番号帯をと言う希望を出したところ、833-3838と言う番号へ改番が実現しました。
下4桁だけを代える事で、これまで通り違和感無く現在に至ります。
こんな事は、普通考えも付かない事ですが、幸い「ISDN専用番号帯」の法則を逆手にとった手法であります。
電話番号の選び方一つで、良くも悪くも印象が変わってきます。
電話番号を利用するのはあくまでも、識別符号にすぎませんが
覚えやすい電話番号は、間違い電話を増やす原因にもなるため一長一短と言ったところです。
固定電話番号ほど、一度決めたら「フリーダイヤルを追加」する以外、変更する方法がない重要な事です。