プリンタが突然動かなくなった時、みなさんはどうしますか?
パソコンのプリンタは、一昔に比べ、故障する頻度は格段に下がりました。
私が知る限りでは、大きな損傷や過度な取り扱いを行わないことを前提に最低3年は使えると思います。
この3年というのには、実は根拠がありまして
ユーザはインクが無くなると、新品に交換します。これを延々と繰り返すのですが、プリンタは突然「動作停止」することがあります。
これは、すべてのメーカで発生する現象ということがわかりました。
事務所ではA3プリンタであるPM−3500Cを使っています。普段はA4が中心ですが、大判を印刷するときは非常に重宝し、ランニングコストも大変よいのでありがたい限りです。
さて、このPM−3500Cを例に挙げた場合、通常利用で約1万〜2万枚印刷した段階で、急に印刷ができなくなる現象に陥ります。
通称:オペレーションエラー
この現象が発生すると、メーカに修理依頼をかける必要がでてきます。
具体的な理由は「廃インクタンクが満タンになった」ことが起因して発生する現象で、ユーザは分解して交換することは不可能です。
また、この部分が故障した場合は、無償では無いため、交換+修理実費が発生します。
メーカによってまちまちですが、平均1〜2万円ほどかかるため、状況次第では買い換えになるケースもあります。
この症状は、厳密には「故障」ではなく、「有償交換」のお知らせであるため、非常にやっかいです。
オペレーションエラーにも、このほかに「回路損傷」や「制御機器故障」などのケースもあるため、ユーザで判断が付くことはまずありません。
この動作もまた、「前触れ」なくストップしてしまうため、よけいやっかいであるのも確かです。
プリンタを使う時に、最近問題になっていることが「リサイクル・詰め替えインク」は「是か非か」ということ。
これは、肯定も否定もできる立場でありませんが、メーカとしては「自社製品」を使ってほしいと思う反面、ユーザは1円でもやすく使いたい。という思惑があるのも確かです。
私の会社では、万一メーカ修理の際、ちゃんと折衝することもふまえ、純正品を使っています。
過去に、詰め替えインクを購入しようと店頭でみた際、「非常に面倒」だったことを覚えているため、あきらめました。(たまたまエプソンが構造上複雑だったこともある)
しかし、他社製品を使ったばかりに機械が故障して、修理対象外になることは大きな損失になるため、踏み切れないのも確かです。
私の会社では5年利用のうち、修理は3回ほど出しました。
故障の理由は「ヘッドのワイヤ切れ」など原因不明な壊れ方をしたケースで、最悪なことにうち2回は再修理によるものです。
プリンタのインクによるトラブルで一番多いケースは「インク詰まり」です。
純正以外を使ったために、ヘッド部分がきちんとインクを吹き出しきれないため、有償修理になったケースがあると言います。また、故障に至らないケースでも、「純正品以外を使用している」の場合は、「警告書」が一緒に添付されます。
純正以外=即故障につながることはありませんが、やはり万一故障した時のことを考えると慎重に対応することが求められると思います。
このようなことが増えてきたこともあり、近年メーカでは、「純正以外」が使えない「メモリカウンタ機能」や「特殊インク」の開発が進んできています。
エプソンでは、オイルコーティングやライト系カラーの追加を行ったり、キヤノンでは、従来の、イエロー、マゼンダ、シアンに加え「レッド」や「グリーン」というインクを加え、6色から8色に追加してみたり、染料型から顔料系に変更したりと様々な工夫を行っています。
そのため、詰め替えメーカーやリサイクルメーカも、「従来機種用」は販売していても、現行機種は販売されなくなったのが実情です。
私個人は、カートリッジのリサイクルを行うより、メーカ公式で「詰め替えインクキット」を販売するべきではと思います。
もちろん、資源の再利用もすすみ、グリーン化はもちろんですが、某メーカのようにインク+ヘッドで交換するためインクだけであれば「500円」もしない部品であっても、数千円かけて交換することは決してやすい買い物ではありません。
ヘッド付きメーカの言い分は、「常に最高品質の出力を保証するため」といいます。
私に言わせれば「ヘッドを分離する技術が無かっただけでは?」と思う面もあります。
近年は、インクとプリンタヘッドの分離化が進み、インクとヘッドの一体型は減少しました。
このようなことから、詰め替えインクを否定するのでなく、製造メーカも積極的にその技術を取り入れ、多種多様なメーカから発売し、製造メーカは「ケース」だけばんばん売ればもっと儲かるんじゃないかと思うんですが。
インクは純正もあるが、互換メーカもある、それぞれが切磋琢磨