ウェブ制作業者の実情(1) :: 【連載】IT業者の裏事情

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IT業者と下請けここ1年ほどの間に同業者がたてつづけに廃業していることは、以前、ブログでもお話しましたが、それに伴い、新たなトラブルが発生しています。それは「ホームページの更新」です。業者が無くなってしまっても制作した人間の行き先に一緒に行ってしまえば問題はないのですが、それができなくなっているのが実情です。では、なぜ、“できない”のか?それは近年、業者は下請けに仕事を回し、“手数料”で会社を維持していく所が増えているからほかありません。

〜問題点〜1.作業スピードが遅い お客様とのヒヤリング後、金額の安さ、技術力、作業スピードを考慮し、下請けを選定するわけですから、時間がかかって当たり前です。

2.コストが高い 自社の利益と下請けへの支払い、必要経費なども含まれてくるわけですから、当然高くなります。しかし、最近では安い所も出てきているようです。そのツケは全部下請けへのしわ寄せとなって、苦しんでいる所が多いですが・・・。

3.修正に時間がかかる お客様の要望を聞き、それをまとめ、下請けに依頼する、という形になりますので、 時間がかかるのはもちろんのこと、お客様の要望をきちんと把握できず、自分の解釈で 下請けに的外れな依頼してしまい、お客様から指摘されることになるのは必定。 当然のことながらその修正を依頼するとまた、時間がかかるのです。 これがお客様の“不信感”へとつながっていくのです。 4.元請が廃業してしまうと下請けとの連絡手段がなくなる お客様の手前、「すべて自社で作業しております!」と言っているのがほとんどです。口が裂けても「下請け、使ってます!」などとは言えません。そんな中、もし、元請が廃業してしまったら・・・。仲介役となっていた人物がいなくなるわけですから、作業していた人と連絡がつかなくなります。「更新」ができなくなるのです。しかも、元請の社員は作業内容、手法についてほとんど、知らない、もしくは理解できないという人がほとんどですから、代わって作業をするということもできません。元社員とはいえ、責任追及もできないでしょう。結局、お客様は自分で新たな業者をいちから探さねばならなくなるのです。

次回は地元企業で起きた事例についてご紹介いたします