分解修理の善し悪し

パソコンの修理の一つに、分解修理という作業があり

メーカ修理・民間修理問わず「修理」=「改良」される事はあまり無く

実際の所「新たな故障リスク」が増える事はあまり知られていません。

メーカ修理に出したから寿命が延びたと言う考え方もありますが、実際に故障しやすいロットの場合、メーカ修理に出すのは気休めにしかならず見込み修理で行う事も少なくありません。

私が普段から使っているモバイル系ノートパソコンは、5年のうち通算6回ほど出しており、その回数は再修理が増える毎に発生しているのが現実です。

ただ、これは「メーカ修理」で手を抜いたと言う事ではなく

「分解」作業における「リスク」が結果としてあるのでは無いかというのが正直な感想です。

分解作業は経験と知識が必要となるもので

ケーブル1本の接続次第で「不良動作」する事も多々あり、慎重な作業が要求されています。

交換箇所次第では「ユーザ交換」ももちろん可能ですが、実際は「交換はするべきでない」と言う見解が大多数を占めます。

先日、あるお客様のパソコンを分解が伴う作業を受託しましたが、やはり本来の部品構成から変わる関係上、不具合が確認されました。

ただ、その不具合が一時的な事か継続的に発生したものかはわかりません。

パソコンのメモリ取り付け程度の作業とは違うと言うことを肌で実感しました。

デスクトップパソコンの中身は比較的「雑然」としていても動作しますが、ノートパソコンの場合は、雑然としていては動作どころか設定次第で故障に直結するため、操作にも慎重を期しました。

分解マニュアルがある場合は、民間レベルでも可能であるものの、実際はロットによって異なる箇所が多く、非常に難しい作業だったことは言うまでもありません。

今後は、作業リスクの高い作業は受託しないようにしなければならないと思った今日この頃です
(代品が利く利かないではなく、信用問題に関わるわけですから・・・)